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あの直木賞作家が無料について涙ながらに語る映像

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無料がダメな理由ワースト10

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改札をでて、外のほうへ
歩きながら周囲を見ていると
幸太郎さんが小説のような
小さい本を読みながら立っていた。
 「こんばんは、久しぶりだね」 「どうも。おばさまのところ
 以来だね」   「あの時は驚きと笑いすぎで
 腰がぬけたよ」
 長いおしゃべりは後にして、
ここから徒歩10分ぐらいの所に
グラタンのおいしいお店が
あるということで
さっそく向かう。 雪道に浅い足跡をつけながら
歩いていくと古木の
アンティークな扉の
お店があった。 中へ入ると
天井でトナカイと
流れ星のモビールが
外から吹き込んだ風へ
のるように揺れ、
その間でバランスをとっている
赤いビー玉がルビーに
見えた。 お客さんは一組しか
いないようで、私たちは
淡い紫のテーブルクロスの
席へ案内させる。 色々と話したいことを
前にワインを頼み、
改めてお互いナポリタン以来、
実家で再会できたことへの
感謝をこめて乾杯した。 テーブルの真ん中でキャンドルの
小さな火がチラチラと影の
向きをかえる。 幸太郎さんが最初に
聞いてきたのはぷう助が
元気にやっているかという事。 その話の流れで
塾の広告をなぜ
見ていたのか聞いてみた。
 「実はボランティアで
 無料塾にいっているんだ。
 ぷう助に会いたいんだけど
 受験の追い込みで終わるまでは
 いけなくて」 「だから子供と遊ぶのが
 上手だったんだ。
 いつからやっていたの?」 「1年くらい前かな」 「どんな子が来る?」 「生活保護を受けて
 いる家庭や、事情があって
 学校にいけない子もいる。
 親が悪いっていうのは簡単
 なんだけど、だからといって
 子供に「親を恨め」というのは
 理不尽で。
 どんな子にも学びたいことへの
 平等さがあっていいと思うんだ」
 幸太郎さんは塾に来る受験生に
つきっきりだった。
苦労しているぶん
その思いは強いのだと思う。今日は雪で自宅学習になったため
連絡したという。
料理がきてからも
お互いの話は続いた。うちに来る皆の事、
兄の事、そして私の過去。  ※過去にさかのぼった記録です。フェイクをいれている部分があります。詳しくかけないところがあり申しわけございません。 ランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです。
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